鹿児島県は、美しい自然と豊かな歴史が魅力の地域ですが、同時に起業家を支援するための様々な制度や施設が存在しています。
本ブログでは、鹿児島県内で利用できる補助金・助成金やビジネスインキュベーション施設、起業に向けたステップや手順、さらには鹿児島県の起業家支援制度などを詳しくご紹介いたします。
これを機会に、あなたのビジネスアイデアが鹿児島県で花開くことを願っています。さぁ、一緒に鹿児島での起業の道を探っていきましょう!
1. 鹿児島県内で利用できる補助金・助成金
鹿児島県は、起業や新たな事業を始める方を支援するために多くの補助金・助成金を提供しています。これらの制度を上手に活用することで、資金面での負担を軽減し、事業の成功を目指すことができます。
1.1 鹿児島県中小企業融資制度(創業支援資金)
鹿児島県の中小企業融資制度は、新たな事業を始める方を支援するための制度です。
この制度では、事業開始に必要な資金を融資することができます。対象者は、商工団体の推薦を受けて県内で事業を開始する方や国が認定した市町村等の特定創業支援事業の支援を受けた方です。
利用できる融資期間は、運転資金が最長7年、設備資金が最長10年です。融資利率は年1.8%~年2.3%となっており、女性や青年の場合は保証料率が引き下げられます。
お問い合わせ先: 県庁経営金融課 電話: 099(286)2946 ホームページ
1.2 かごしま地域課題解決型起業支援事業(鹿児島県)
かごしま地域課題解決型起業支援事業は、鹿児島県で新たに起業する方や事業の承継や第二創業をする方を対象とした補助金制度です。
この制度では、最大200万円の補助金を受けることができます。申請は年に1回行われ、令和4年度の申請期間は4月21日から5月31日までです。
1.3 志布志市創業者等応援支援事業(志布志市)
志布志市では、市内で新たに創業する方や商店街モデル地区で開業する方を支援するための補助金制度があります。
補助上限額は創業の形態によって異なり、飲食店の場合は最大150万円、飲食店以外の創業や既に事業を行っている者が飲食店を出店する場合は最大100万円、商店街モデル地区以外で事業所を設置する場合は最大70万円となっています。
申請期間は2022年4月1日から2023年2月28日までとなっています。
1.4 新規創業・起業支援補助金(鹿児島県大崎町)
鹿児島県大崎町では、町内に事務所を設置する予定の方や既に設置している方を対象とした補助金制度があります。
この補助金制度では、最大20万円の補助金を受けることができます。申請期間は2022年4月15日からとなっています。
以上の補助金・助成金制度は鹿児島県内で利用できるものの一部です。
他にもさまざまな支援制度が存在しますので、鹿児島県では起業や事業拡大を目指す方々を積極的に支援しています。是非、これらの制度を活用してみてください!
2. 鹿児島市のビジネス・インキュベーション施設とは?
鹿児島市では、起業や新規事業展開を支援するためのビジネス・インキュベーション施設があります。
これらの施設は、鹿児島市内で創業を目指す起業家やクリエイティブ産業関連企業を支援するための拠点となっています。以下では、主要なビジネス・インキュベーション施設を紹介します。
2.1 ソーホーかごしま
ソーホーかごしまは、鹿児島市内でSOHO事業者や創業を目指す事業者向けの拠点施設です。
ここでは、経営相談や資金調達、販路開拓など、様々な支援を受けることができます。特に、インキュベーション・マネージャーから具体的なアドバイスを受けることができます。
2.2 mark MEIZAN
mark MEIZANは、鹿児島市内でクリエイティブ産業関連企業の育成支援や中小企業の情報化促進を目的とした拠点施設です。
ここでは、経営相談やマッチングなどの支援が提供されます。また、市外からのクリエイティブ産業関連企業を鹿児島市に誘致する取り組みも行われています。
2.3 Labo 1, Labo 2, Labo 3
ビジネス・インキュベーション施設には、「Labo 1」「Labo 2」「Labo 3」というステップがあります。これらのステップは、起業の段階に応じて具体的な支援を行うためのプログラムです。
Labo 1:アイデアをカタチにするためのステップ
Labo 1は、まだ創業の準備段階にある起業家向けのスペースです。
ここでは、インキュベーション・マネージャーから具体的な支援を受けることができます。事業計画や資金計画の作成、会社設立準備など、創業に向けた具体的なサポートが提供されます。
Labo 2:最初の一歩を支えるためのステップ
Labo 2であるソーホーかごしまは、鹿児島市内でSOHO事業者や創業を目指す事業者を育成支援する施設です。
ここでは、経営相談や資金調達、販路開拓などの支援が受けられます。
Labo 3:さらなる成長を目指すためのステップ
Labo 3であるmark MEIZANは、鹿児島市内でクリエイティブ産業関連企業の育成支援や中小企業の情報化促進を目的とした施設です。
ここでは、経営相談やマッチングなどの支援が行われます。また、市外からのクリエイティブ産業関連企業を鹿児島市に誘致する取り組みも積極的に行われています。
2.4 施設入居者に与えられるメリット
ビジネス・インキュベーション施設への入居者には、以下のようなメリットがあります。
- インキュベーション・マネージャーによる事業サポート
- 低廉な使用料で負担を軽減
- 同じ志を持った仲間やビジネスマッチングの機会
- 役立つセミナーやイベント情報の提供
鹿児島市のビジネス・インキュベーション施設は、起業家や新規事業展開を目指す方々にとって、貴重な支援ネットワークとなっています。ぜひ、利用してみることをおすすめします。
3. 起業に向けたステップ
起業を実現するためには、以下のステップを進めていく必要があります。
ステップ①: 起業の目的を明確にする
まずは自身の起業の目的をはっきりと定めることが重要です。
起業は簡単な手続きではありますが、事業を継続する過程で様々なストレスが発生することもあります。
それ故に、自身がなぜ起業を志すのかを明確にしておくことで、困難な状況に直面してもモチベーションを保つことができます。
また、社会的な価値観との一致も重要です。自己中心的な理由ではなく、多くの人が共感できる目的を持つことは、事業の成長につながります。
ステップ②: 事業領域とアイデアを考える
起業の目的が明確になったら、どの事業領域でどのようなアイデアを実現するかを考える必要があります。
自身の経験や関心、問題意識がヒントになることが多いです。
また、特定の興味分野がない場合は、将来的に成長が期待される業界の課題やニーズを調査することも有効です。領域を決めたら、競合やトレンド、既存のサービスとの差別化なども考慮しながら検討しましょう。
ステップ③: 具体的なビジネスモデルを考える
事業領域とアイデアが決まったら、具体的なビジネスモデルを考えるステップに進みます。
ビジネスモデルとは、利益を生むための仕組みを指します。ビジネスモデルキャンバスを使って考えることをおすすめします。
ビジネスモデルキャンバスには顧客セグメント、提供価値、キーアクティビティなど9つの要素がありますが、特に顧客セグメント、提供価値、キーアクティビティの3つはビジネスの基盤となります。
具体的なビジネスモデルを考える際には、これらの要素を具体化してみることをおすすめします。
ステップ④: 資金調達を行う
ビジネスモデルが決まったら、資金調達の手続きを進めるステップに移ります。
資金調達の方法は複数ありますので、事業の規模や必要な資金に合わせて適切な方法を検討しましょう。日本政策金融公庫や制度融資、公的機関の起業支援制度、クラウドファンディングなどが考えられます。
起業には一定の資金が必要ですので、調達方法を早めに検討し、必要な手続きを進めましょう。
ステップ⑤: 会社設立の手続きを行う
最後に、事業を始めるための法的手続きを進めます。
個人事業主として開業する場合と法人として起業する場合では異なる手続きが必要です。個人事業主の場合は税務署への届け出が必要です。
一方、法人の場合は設立登記や税務書類への提出、保険の手続きなどが必要です。これらの手続きに加えて、印鑑や法人口座の作成、必要な書類の作成なども行う必要があります。事前に必要な手続きや書類を把握し、早めに準備を進めましょう。
以上が起業に向けたステップの一例です。
起業を考える際には、これらのステップを進めながら具体的な計画を立て、自身のビジョンを明確にすることが重要です。起業は大きなチャレンジですが、十分な準備と努力を積み重ねることで成功に近づくことができます。
4. 鹿児島県で会社を設立する方法
鹿児島県で会社を設立するためには、以下の3つの方法があります。それぞれの方法には、自分で行う方法や専門家に依頼する方法があります。
4.1 書類の作成から申請まで全て自力で行う方法
最初の方法は、書類の作成から申請まで全て自力で行う方法です。
この方法では、会社設立に必要な書類を自分で作成し、法務局に提出する必要があります。ただし、この方法は手間がかかるうえに難易度が高いため、注意が必要です。
4.2 システムを使って自力で行う方法
次に紹介する方法は、システムを使って自力で会社を設立する方法です。
オンライン上で必要な書類を作成し、申請手続きを行うことができます。この方法を利用すると手続きが簡素化されるため、自力で設立する場合よりも負担が軽減されます。ただし、手数料が発生する場合もあるため、事前に確認が必要です。
4.3 司法書士や専門家に依頼する方法
最後の方法は、司法書士や専門家に会社設立の手続きを依頼する方法です。
専門家に依頼することで手続きの手間や書類作成の負担を軽減することができます。
また、専門家は法務局とのやり取りに慣れているため、スムーズな手続きが期待できます。ただし、専門家に依頼する場合は報酬が発生するため、費用を考慮して選ぶことが必要です。
これらの方法から、自分に合った設立方法を選ぶことが重要です。自力で行う方法やシステム利用は費用を抑えることができますが、手間や時間がかかる可能性があります。
一方、専門家に依頼する方法は手続きがスムーズであり、専門的なアドバイスも受けられますが、費用を考慮する必要があります。
なお、会社設立には鹿児島地方法務局での登記が必要です。鹿児島県で会社を設立する場合は、鹿児島地方法務局の窓口を利用して直接手続きを行ったり、郵送で行うことができます。
さまざまな方法がありますが、自分に合った方法を選ぶことが重要です。会社設立は重要な手続きであり、正確な情報を元に慎重に進める必要があります。自身で難しいと感じる場合は、専門家のサポートを検討してみてください。
5. 鹿児島県の起業家支援制度・補助金・助成金制度
鹿児島県では、起業を考えている方々をサポートするためにさまざまな制度や補助金・助成金が提供されています。ここでは、その一部を紹介します。
1. 鹿児島県 起業・ベンチャー企業支援
鹿児島県では、起業家やベンチャー企業を支援するさまざまなプログラムを展開しています。
これらの支援プログラムは、起業に必要な情報や知識だけでなく、具体的なアクションプランの策定や資金調達など、実践的なサポートも提供しています。
2. 鹿児島市 起業・創業支援
鹿児島市では、起業を目指す方々に向けたさまざまな情報を提供しています。
具体的には、補助金制度やシェアオフィス、起業支援プログラムなどがあります。これらの情報を活用することで、鹿児島市内での起業をスムーズに進めることができます。
3. KISC 公益財団法 かごしま産業支援センター
かごしま産業支援センターでは、起業準備者が行動を起こし、起業への一歩を踏み出すための支援を提供しています。
具体的には、資金調達やアクションプランの策定など、各段階に合わせた支援を行っています。また、新たなビジネスの創出・育成にも力を入れており、起業しやすい環境づくりにも取り組んでいます。
4. ビジネスインキュベーション鹿児島
ビジネスインキュベーション鹿児島では、ソーホーかごしまやmark、MEIZAN(鹿児島市クリエイティブ産業創出拠点施設)を運営しています。起業に関する知識やスキルを身につけるためのセミナーやイベントも積極的に開催し、起業家の育成や支援に力を入れています。
これらは、鹿児島県における起業家支援制度や補助金・助成金制度の一部です。これらの支援を活用することで、起業に伴う経済的な負担を軽減することができます。詳細な情報や申請方法については、各支援機関のホームページをご参照ください。
鹿児島県では、起業の夢を実現するためのサポートが充実しているので、積極的に活用しましょう。
まとめ
鹿児島県は、起業を考える方々を積極的にサポートするため、多くの補助金・助成金制度やビジネス・インキュベーション施設を提供しています。これらの制度や施設を活用することで、資金面や情報面での支援を受けながら、起業や新規事業展開をスムーズに進めることができます。
また、起業に向けたステップや会社設立の方法についても詳しく紹介しました。これらの情報を元に、自身の起業の目的を明確にし、事業領域やビジネスモデルを考え、必要な資金の調達や法的手続きを進めることが重要です。
さらに、鹿児島県や鹿児島市の起業家支援制度や補助金・助成金制度についても紹介しました。これらの支援制度を活用することで、起業に伴う経済的な負担を軽減し、事業の成功に向けて一歩前進することができます。
鹿児島県は、起業を目指す方々を応援するための様々な支援策を用意しています。起業の夢を持つ方々は、ぜひこれらの支援制度や施設を活用してみてください。鹿児島県があなたの起業の成功をサポートします。